「不安より、会いたい気持ちが勝った」――田舎育ちで出会いがゼロだったゲイ男性が、マッチングアプリ『9monsters(ナイモン)』で歩んだ10年間とは?
今回お話を伺った42歳のマサトさん(仮名)は、ナイモンで特に印象的だった「2つの出会い」を語ってくれました。100メートル先のご近所さんと初対面で告白してきた現在のパートナーとの出会い。
対照的な2つの関係から見えてくる、ゲイ向けマッチングアプリのリアルな実態をお届けします。
――マッチングアプリを使い始めたきっかけを教えてください
田舎で育ったので、ゲイの人に出会う機会はほぼゼロでした。日常生活や仕事の中でカミングアウトするのも難しいですし、僕は飲み屋やバーに行くタイプでもない。出会いの手段は本当に限られていたんです。
ガラケー時代は掲示板を使っていましたが、iPhoneが出始めた約15年前からアプリを利用し始めました。
――ネットでの出会いに不安はありませんでしたか?
登録するときは多少の不安がありました。でも、それよりも「会いたい」という期待や冒険心の方がずっと大きかったんです。田舎にいた頃は、同じコミュニティの人に会うこと自体が夢みたいな話でしたから。
――なぜ『9monsters(ナイモン)』を選んだのですか?
当時、ゲイ雑誌『バディ』の特集で紹介されていたのを見て知りました。日本での利用者が最も多いということで、「出会える確率が高そうだ」と思ったのが理由です。
実際に東京に出てきて使い始めたら、出会いの数が爆発的に増えました。地方出身のゲイにとって、都会に出ることで初めて「同じコミュニティの人」に会えるようになるんです。
――どのくらいアプリを使っていたんですか?
多い時は1日4〜5時間くらいアプリを開いていました。通知が来るたびにチェックして、複数の人と同時にやり取りしていたので、その対応だけで時間がかかるんですよ。
利用期間はトータルで約10年。やり取りした人数は100人じゃ全然足りないくらいです。利用目的は「友達」や「軽い関係」の募集が多かったですね。
▲現在のパートナーと瀬戸内の豊島にデートした際の食事
――プロフィールで工夫していたことはありますか?
意識していたのは3つ。ネガティブなことは書かない、長々と書かない、文章は短めにまとめる。
写真は「顔出し」が重要だと思っています。顔を出しているかどうかでメッセージが始まるかどうかが決まることもあるので。ただし、裸などのきわどい写真は鍵付き機能を使って、特定の人にしか見せないようにしていました。
――どんな基準で相手を探していたんですか?
45歳くらいまでを条件に、趣味が合うか、近くに住んでいるかをチェック。最終的には写真を見て「タイプの顔の人」を選ぶという流れでしたね。
――10年間で特に印象に残っている出会いを教えてください
『ナイモン』のGPS(距離検索)機能を使って出会った、自宅からわずか100メートルほどの距離に住む人との関係ですね。
東京の中野・東中野周辺はゲイの方が比較的多く住んでいるエリアなんですが、それにしてもここまで近いのは驚きでした。
――どんな関係だったんですか?
実はその相手とは、連絡先を一度も交換しなかったんです。おそらく相手に恋人がいたためだと思うんですが、アプリ上の意思表示ボタンだけでやり取りをして会うという、不思議な関係でした。
会話もあまりなく「体の関係」だけ。でも相性が良かったのか、半年ほど続きましたね。
――連絡先も交換せず、半年も続いたんですね
優しい人でしたし、顔も明るいところでじっくり見たことはなかったんですけど、かっこよかったと思います(笑)。
今振り返っても、変わった体験だったなと。アプリならではの、距離の近さが生んだ関係でしたね。
――現在のパートナーとの出会いについても聞かせてください
現在39歳になるパートナーとも、同じく『ナイモン』で出会いました。ただ、さっきのご近所さんとは全然違う出会い方でしたね。
――どう違ったんですか?
ご近所さんとは連絡先も交換せずにすぐ会う関係でしたけど、今のパートナーとは会う前に1ヶ月ほどメッセージでやり取りをしていたんです。
じっくりやり取りして、ようやく初めて会うことになって。そしたら、会った当日に相手から「付き合いましょう」と言われて。
――初対面でいきなり告白ですか
そうなんです(笑)。正直、自分はまだ心の準備ができていなかったんですけど、勢いで交際が始まりました。
――それから何年経ちましたか?
コロナ禍前からなので、約6〜7年になります。結果的に付き合って良かったと思っています。
――パートナーとはどんなデートをしていますか?
普通のカップルのように、ご飯を食べに行ったり飲みに行ったりすることが多いですね。
あとは男同士ならではの気兼ねなさで、上野の動物園に行ったり、スーパー銭湯や温泉で一緒にお風呂に入ったりもします。ゲイサウナを利用することもありますよ。
――6〜7年続いている秘訣は?
結局、相性が良かったんだと思います。準備ができていない中で始まった関係でしたけど、一緒にいて居心地がいい。それが一番大きいですね。
▲瀬戸内の豊島デートで撮った風景
――長年使ってきて、ナイモンをどう評価しますか?
10点満点中8点です。ユーザー数が多くて実際に会える確率が高いのが1番のメリットですね。無料で使える機能の範囲も広いので、「初めてアプリを使う人」には特におすすめできます。
――マイナス2点の理由は?
アプリ内のキャラクター育成要素ですね。モンスターの属性とか、なんとかモンキーとか……正直よくわからなくて、「これはいらないかも」と思いました(笑)。
――これからアプリを使う人へメッセージをお願いします
最初は不安もあるかもしれません。でも、僕のように「期待」や「冒険心」を持って飛び込んでみれば、たくさんの出会いが待っています。まずは難しく考えず、プロフィールを整えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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印象的だったのは、「不安より期待の方が大きかった」という言葉。同じコミュニティの人に会えなかった時代を知っているからこそ、アプリがもたらした変化の大きさを実感されているのだと思います。
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